悪徳小説家 [book] [~'23海外編]
ザーシャ・アランゴ/東京創元社/お薦め度 ★★★★
CWA賞インターナショナル・ダガー賞候補作
悪行三昧の主人公、ヘンリー・・・小説を書いているのは妻のマルタ、ヘンリーは名前だけのベストセラー作家。編集者で愛人のベティを妊娠させてしまう。妻の愛人の間で揺れるヘンリー。
ヘンリーのとった行動は愛人の殺害、崖から愛人の乗った車を突き落とすが、車に乗っていたのは愛人ではなく妻だった。
完成まであと20頁の新作、自ら打出の小槌を手放し、妻殺害の偽装工作にまい進するヘンリー。何が真実でなにが嘘なのか!?
物語を複層させる人物たち、ヘンリーをつけ狙う語学教師、ベティのライバルの出版社社長秘書、ヘンリーの通う魚屋の主人・・・
真実と嘘の間を何の抵抗もなく泳ぎ切るヘンリーの人生、結末や如何に?
インターナショナル・ダガー賞の候補作だけのことはある一冊!
追伸:横山秀夫の「64」もCWA賞インターナショナル・ダガー賞候補作に。日本初!
2016-08-01 09:54
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