弁護士の血 [book] [~'23海外編]
スティーヴ・キャヴァナー/早川書房/お薦め度 ★★★★☆
本年度最高のエンターテインメント小説!?
いきなりトイレでホールドアップ、ロシアン・マフィアのボスの弁護を引き受けざるを得ない事態に陥るエディー・フリン。娘が誘拐され人質に。
エディーの役目は裁判に勝つことではなく、重要証人の殺害に加担することだった。
ある事件をきっかけに酒びたりとなり、家庭崩壊、離婚。愛する娘とは別れ別れ。そんなエディーが娘を救い出すために火事場の馬鹿力?を発揮する。
FBIの保護下にある重要証人が司法取引したのは一件の殺人事件だけ、なぜすべてを告らなかったのか・・・この裁判はどこかおかしい!
詐欺師の異名を持つエディーの小気味いい法廷闘争、アクションシーンも適度に配置され、第一級のエンターテインメントに仕上がっている。
「ジョン・グリシャムの法廷ドラマと<ダイ・ハード>のブルース・ウィルスを髣髴させる大アクションが融合・・・」、帯のうたい文句もまんざら嘘ではない!
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