浅田次郎/中央公論新社/お薦め度 ★★★★☆
「柘榴坂の仇討」の原作
時代は幕末から明治へ。武士が武士でなくなった悲哀と、武士魂、誇り、の折り合いのつけどころを描いた短編集。六編収録されているなかの一編に、9月20日封切りの「柘榴坂の仇討」あり。
表題の「五郎冶殿御始末」はもちろん、「遠い砲音」もいい作品。
映画化された「柘榴坂の仇討」は桜田門外の変に絡む近習と水戸藩士の物語。六編のなかでは静と動の絵づらが一番いいようだ。雪舞う柘榴坂の俥が静、桜田門外の変が動と・・・
六編とも心に響く作品!
2014-09-13 10:51
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