天の梯 みをつくし料理帖 [book] [高田郁]
高田郁/角川春樹事務所/お薦め度 ★★★★
シリーズ第十弾にして完結編
医師・源斉の医術でもある「食は、人の天なり」(食べている人の心と身体を健やかに保つ料理)を心星と定める澪。その一方であさひ太夫の身請け金、四千両をどうやって工面するのか・・・
澪の苦労を知る人々の温かい心が染みる完結編。四千両の工面方法は現代的!?野江を身請けした後の算段に苦心する澪だが、思わぬ御人が協力を申し出る。
澪と野江が大阪へ旅立ったのが文政元年、源斉先生は一足お先に、文政11年の料理番付では、東の大関は「つる家」の<自然薯尽くし>、西の大関は「みをつくし」の<病知らず>。一柳は「天満一兆庵」と改まり、それぞれの行く末を垣間見ることができるのもうれしい。
次作はノンシリーズ、期待していますよ!
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