銀翼のイカロス [book] [池井戸潤]
池井戸潤/ダイヤモンド社/お薦め度 ★★★★
半沢直樹シリーズ最新刊
再建が遅々として進まない帝国航空、このままでは自主再建を諦めざるを得ない状況。そこで半沢次長に白羽の矢がたつ。頭取からの勅命によりこの案件を担当することに・・・
年末の衆議院選挙において政権交代が実現、国土交通大臣には党の広告塔の女性議員が任命される。任命記者会見で半沢らがまとめあげた修正再建案を破棄、帝国航空再生タスクフォースを発足させるとぶちあげる。
再生タスクフォースの本丸は債権放棄。東京中央銀行は開投銀に続く規模の債権者だった。
半沢vs再生タスクフォース、半沢vs社内(債権放棄派)、半沢vs国会議員・・・バトルが繰り広げられる。金融庁の黒崎検査官もキーパーソンのひとりとして登場、しっかり存在感を示している。
再建放棄に揺れる東京中央銀行。そのなかで新たな社内問題が・・・
政治家の出処進退より頭取のバンカーとしての潔ぎよさが一服の清涼感。相変わらず愉しませてくれるシリーズ第四弾!
JAL、「2番目じゃダメなんですか?」の女性議員、その後ろ楯の「仙」なんとかさんだったり、ちょっと乗り過ぎ!?前作「ロスジェネの逆襲」の方が半沢らしさが際立っていたようだ・・・
コメント 0