ユリゴコロ [book] [~'23 国内編]
沼田まほかる/双葉社/お薦め度 ★★★★
ホラー・ミステリー!?
亮介が実家の押し入れで見つけた4冊のノート、「ユリゴコロ」と記された殺人にとりつかれた人間の姿が描かれていた。誰が書いた手記なのか?父なのか?母なのか?
亮介はもうひとつ問題、一緒に住んでいた千絵が突然姿を消してしまった、を抱えながら真相を突き止めようとする。
徐々に明らかになる亮介の生い立ち、父と母の出会い、母の家族・・・そこにはアイデンティティを一変させる驚愕の事実が存在していた。
第五回ホラーサスペンス大賞をとった「九月が永遠に続けば」が印象に残っている書き手だったが、こんなに巧かったかな!?
表題の「ユリゴコロ」とは何なのか、ぜひ読んでみてください。こちらも巧い表題です。
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