月と蟹 [book] [道尾秀介]
道尾秀介/文藝春秋/お薦め度 ★★★★
直木賞候補作
明日、1月17日(月曜日)、第144回直木賞が決定します。ここ何回か候補にあがっている作者ですが、本書で受賞はマズイでしょ!?
ヤドカリを神様、ヤドカミ、に見立て不穏なお願いをする慎一と春也。
慎一は母と祖父の三人暮らし。父はがんで亡くなり、祖父は船の事故で脚をなくしていた。
その事故に巻き込まれ亡くなった同級生・鳴海の母。
父親から虐待を受けていると思われるふしのある春也。
慎一の母と鳴海の父の隠れた交際。母から女を見る慎一、鳴海も父の相手に気づく。
10歳の同級生が抱える悩み、葛藤を巧く描いてはいるが、インパクトが弱い。もっとホラー的にしてもよかったのではないか・・・
本書で明日の直木賞を獲ってはマズイでしょ
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