さよならまでの三週間 [book] [C・J・ボックス]
C・J・ボックス/早川書房/お薦め度 ★★★★
自分たちの国は自分たちの手で護る
さすがMWA賞作家、シリーズものは講談社、ノン・シリーズは早川書房
MWA賞受賞作「ブルー・ヘヴン」と共通する現代版西部劇
折角、養子縁組で授かったアンジェリーナ。実の父親は悪ガキの少年。少年が親権放棄の書類にサインしていないことが事件の発端となる。
少年の父、連邦判事、の申し立てでアンジェリーナを三週間後に少年にかえさなければならなくなるジャック、メリッサ夫婦。
どうみても夫婦に勝ち目はない。友人の協力で判事一家の真意を探るジャック。アンジェリーナの親権を欲しているのは少年ではなく、判事だった。
結末に向けての展開はまさに西部劇、Bang Bang・・・ちょっと理解しがたい部分もあるが、自分たちの国は自分たちの手で護るという自主独立の精神がいかんなく発揮されている。
骨太の男たちを扱った、実にアメリカ的な一冊!?
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