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割れたひづめ [book] [ヘレン・マクロイ]

sample6.jpgヘレン・マクロイ/国書刊行会/お薦め度 ★★★★

ベイジル・ウィリング博士シリーズ

1968年発表、2002年邦訳、遅れてきた一冊

雪道に迷うウィリング夫妻、一夜の宿を提供してくれたのは、古びた館”クロウズ・フライト”。事件はそこで起きる。

クロウズ・フライトに集うのは、借主で小説家のスウェインとその妻と娘。貸主でスウェインの編集担当のクロウと妻。同じくスウェインの出版社のオルコットと妻。

クロウズ・フライトに存在する”開かずの間”、そこで眠るものは翌朝、必ず死んでいる、と。

スウェインの娘と隣家の少年の悪だくみにより、ウィリングを含めた四人の男たちが、くじ引きで”開かずの間”で一晩を明かすことになる。

貧乏くじを引いたのは貸主のクロウ、言い伝えは生きていた。

ヘレン・マクロイの研究家によれば必読の書らしいが、時代的なことを考慮しても謎解きの説得力が少々乏しいように思える。


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