出世花 [book] [高田郁]
高田郁/祥伝社/お薦め度 ★★★★
女・一力のデビュー作
赤丸急上昇の「八朔の雪」、そのデビュー作
主人公のお縁、故あって湯灌を生業にする「三昧聖」となり、さまざまな死に直面しながら成長する姿を描いた連作短編集。
表題の「出世花」で「第二回小説NON短編時代小説賞」の奨励賞を受賞。それに三話を書き下し連作に。
連作短編集にすることで物語に厚みが増し、お縁、お縁を見守る人々の温かな気持ちが伝わる一冊となる。
短編を連作短編集にする筆者の力もたいしたもの。
「おくりびと」が話題を集めている今、なんともタイミングのいい一冊。
ぜひシリーズ化してほしいものです。「偽り時雨」にシリーズ化の複線があるように思われます。
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