利休にたずねよ [book] [番外編]
山本兼一/PHP研究所/お薦め度 ★★★★★
第140回直木賞受賞作
プロダクト・ディレクター、インテリア・コーディネーター、イベント・プロデューサー、フード・コーディネーター・・・千利休の多彩な顔
信長は利休を三番手の茶頭として採用、茶の湯を許可制にし、政治手段として利用。信長亡き後、秀吉に気に入られ筆頭茶頭へ抜擢される。自身の鋭さゆえに秀吉と対立、切腹を命じられる。
切腹の場面から過去へさかのぼる連作短編の形をとったことで、それぞれの章がより際立つことと、利休の若かりし頃、高麗の姫を匿い緑釉の香合をもらい受け、結果は匿いきれず姫を殺してしまうのだが、それを肌身離さずもっていた悲恋をテーマにしたがことが直木賞受賞の大きな要因!?
受賞に相応しい一冊です。
追伸:2月15日号(2月1日刊行)の「PEN」に利休の特集があります。副読本としてお薦めします。
タグ:直木賞
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