百物語 [book] [~'23 国内編]
輪渡颯介/講談社/お薦め度 ★★★★
シリーズ第二弾!
前作でも登場した怖がりやの甚十郎、いやいやながら百物語・怪談会へ連れて行かれるはめになる。
「百物語」とは百人がひとところに集まって、一人ひとつずつ不思議な話をして、ひとつ終えたら百本の蝋燭をひとつ消して、全部語り終えるとお化けが出るという趣向。
参加者の様々な怪談が語られる。これらが複線だとわかっているのだが、事件が起きていないので少々退屈してしまう。宮部みゆきの「おそろし」は変調百物語なので話の数が極端に少なく、こちらは退屈しない。ここがミヤベと著者の大きな違い!?
主催者が百物語が終わると同時に姿を消す。ここから事件が始まる。呪われた掛け軸、天井についた足跡・・・いよいよ真打、浪人左門の登場!
物語的には前作「掘割で笑う女」の方がおさまりがよかった。浪人・左門の登場場面が極端にすくなくなってしまったのが敗因!? 次回、どんな物語を語ってくれるのだろうか。
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