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聖なる黒夜 [book] [~'23海外編]

柴田よしき/角川書店/お薦め度★★★★★

待望の文庫化!

本書に登場する主人公、山内練、麻生龍太郎、このふたりは著者の「村上緑子」シリーズ、「花咲慎一郎」シリーズでも重要な鍵を握る人物として登場します。はじめて手にする方は気にせず、どんどん読み進んでください。何冊か読了されている方は、「どうだったかな?」なんて考えながら愉しんでください。

大物ヤクザがホテルの浴槽で鋭利な刃物、あとでメスと判明、で切り殺された。キズ跡からみて、犯人は顔見知りの可能性が高かった。

容疑者のひとりとして山内練が捜査線上に浮かぶ。捜査を担当するひとり、麻生龍太郎は、10年前、ひ弱なインテリ学生だった山内練の姿を思い出せなかった。

練と龍太郎の過去と現在を縦糸に、組長殺しの捜査が開始される。

単純なプロットに隠されたふたりの人間関係、絡み合ったまま解けそうで解けない綾を丹念に書き綴る著者、渾身の一冊!?


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