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奇怪な果実 [book] [~'23海外編]

ジョン・コナリー/講談社/お薦め度★★★★

前作、「死せるものすべてに」(シェイマス賞受賞作)―バーで酩酊中に妻子を惨殺された元NY市警刑事バード。トラヴェリング・マンと名乗る男から殺された愛娘の顔の皮が送られてくるが…!?―の後日談。

元ギャングの一員、ビリー、六ヶ月前から子供の養育費をびた一文払っていなかった。バードは元妻への好意から養育費の取立てをする。その中にある事件の身代金に使われた百ドル紙幣が混じっていたことから、背後にギャングの姿が見え隠れする。

事件はこれだけに留まらず、あらぬ方向へ次々流れていく。元上司の失踪、ギャングの抗争・・・いつしか謎の殺人鬼「ケイレブ・カイル」へ、と。

「バード」といえば、モダンジャズの神様、「チャーリー・パーカー」の愛称。ジャズファンの私としては「バード」の名前だけで親しみがわいてしまう。本書の「バード」は神様じゃないが人間性を十二分に感じさせる探偵だ。


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