覗く銃口 [book]

サイモン・カーニック/新潮社/お薦め度★★★★

何でもありの展開。元傭兵のボディガード・アイバーソンクラブオーナーのボディガード中、いきなり同僚の銃口にさらされ、クラブオーナーは射殺され、アイバーソンは危うく難を逃れるが、クラブオーナーのブリースケースは空っぽ、何がなんだかさっぱりわからない。

警察に追いかけられるはめになるアイバーソン、クラブのドアマン毒殺殺人事件の線からアイバーソンにたどりつくギャラン巡査部長。

物語はアイバーソン、ギャラン、それぞれ一人称で交互に進行する。とにかく何でもありの、先の読めない、スピーディなエンターテインメント！　さすが三年連続バリー賞ノミネート作家だけのことはある。

帯にある「信じるものは、裏切られる！」とは、何とも皮肉なコピーだ！！！