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硝子のハンマー [book] [~'23 国内編]

sample12.jpg貴志祐介角川書店お薦め度 ★★★☆ 

初の密室ミステリー

2002年末の宝島社・インタビューには、「・・・現在、密室ものの『硝子のハンマー』にとりかかっています。なんとか年内の脱稿できればと思っております・・・」。

同じく2003年末の宝島社・インタビューでも、「・・・初の密室ミステリー『見えない扉』は、十月二十日現在、六百枚を少し越えたところです。毎年毎年、今にも出版しそうな予告をしながら、いまだに脱稿できていないのは、お恥ずかしい限りですが、あと少しだけ、お待ちいただければと思います・・・」

『硝子のハンマー』と『見えない扉』は題名こそ違い同じ作品ではないだろうか。四年半を費やした力作・・・!?

さらにインタビュー記事を読み進むと、「・・・『見えない扉』ですが、途中で犯人を変更したため、信じられないほど時間を費やしてしまいました・・・」。いったい最初の犯人はだれだったのか?そちらの方が気になってしまいます。

「黒い家」でホラー大賞を受賞、その後、「天使の囀り」、「クリムゾンの迷宮」、「青い炎」と順調だったと思います。しかし、そこからが難産だったようです。本書刊行まで四年半、路線変更?がうまくいかなかったようです。本書でも介護ザル、介護ロボットというホラー的な展開を匂わせる道具を登場させるのですが、密室ミステリーにこだわったためどっちつかずの小道具になってしまいました。残念!

2004/05

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