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ジャック・オブ・スペード [book] [~'23海外編]

sample1.jpgジョイス・キャロル・オーツ/河出書房新社/お薦め度 ★★★★

異色のミステリー!?

メディアはわたしのことを「アンドリュー・J・ラッシュは紳士のためのスティーヴン・キングだ」、と。二十五年に渡る努力の結果、二十八冊のミステリー・サスペンスは数千万部を超えた。そこそこのベストセラー作家!?

アンドリュー・J・ラッシュの成功に飽き足らなかったところに、<ジャック・オブ・スペード>が生まれたわけだ。いつものわたしとは違って残酷で野蛮で、身の毛のよだつ作家として、せいぜい一、二作と思っていたが、アィディアが次々浮かぶので、ついに五作まで増えていった。

そんな折、アンドリューに召喚状が・・・「窃盗」で訴えらたれた。わたしは何を盗んだのか?告発者が言うには私の小説は「盗作」だ、と。弁護士の言うことを無視し、法廷のやり取りを見聞きしたアンドリューは告発人による「呪い」?をかけられてしまう。・

告発者を斧で殺害してしまってから妻との関係、幼いころの弟との関係、両親との関係が、わたしを壊れていく・・・ノワールな<ジャック・オブ・スペード>の囁きがアンドリューを壊していく。

読者を不安に陥れるサスペンスとでも言うのか?異色の一冊だ。



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