誰も僕を裁けない [book] [~'23 国内編]
早坂吝/講談社/お薦め度 ★★★★
上木らいち・シリーズ第三弾
「援交探偵」上木らいちの元に、期間限定のメイドの仕事が舞い込む。お客さんの伝手?奇妙な依頼に乗るらいち。メイドの衣装で指定の日時に異形の館に赴く・・・
異形の館には依頼主と思われる企業の社長、その妻、三人の兄弟と長女、執事の7人が住んでいた。
本書にはもうひとつの話が。高校生の戸田、資産家令嬢の埼を助けた?ことで、深夜埼の家に招待される。庭から侵入、木を登り、埼の部屋へ・・・朝方帰ろうとすると父親に見つかり警察に突き出されてしまう。
ふたつの話がいつしか合流、「本格ミステリ」、「異形館殺人事件」、に変身する。
デビュー作の「〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件」はエロ・グロ・ナンセンス・ミステリー、最後の捻りは見事だった。シリーズ第三弾の本書は路線変更、帯によると「社会派エロミス」と。わたしは旧路線の方に軍配をあげるひとりです。
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