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下町ロケット [book] [池井戸潤]

sample1.jpg池井戸潤/小学館/お薦め度 ★★★★☆

直木賞受賞作

下町の佃製作所、社長の佃航平は研修者の道を諦め家業を継いだ、に難題が持ち上がる。お得意先でもある大手メーカーから特許侵害で訴えられる。

中小企業の常、資金繰りに窮しているのに、発注を止められ、訴訟の費用まで・・・銀行からのつなぎ融資も断れ、倒産まで時間の問題?銀行以外、ベンチャーキャピタルからの融資でなんとか首を繋ぐ。

そんななか、国産ロケット開発の巨大企業が佃製作所の特許に触手を伸ばしてくる。特許を買い取りたい、と。

裁判は技術に明るい弁護士の法廷戦術が実り、逆転勝利、高額の和解金を勝ち取る。

その一方、特許を売り払うのか、特許使用契約か社内の議論は紛糾、会社を二分する状況。佃社長の決断は第三の道、特許を使った部品の供給を選択する。

巨大企業とのせめぎ合い、企業内のヒエラルキー、佃製作所の「矜持」、佃のかなわなかった「夢」・・・が入り混ったノンストップ・ノベル。直木賞受賞にふさわしい一冊!


タグ:直木賞
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