痕跡 [book] [~'23海外編]
パトリシア・コーンウェル/講談社/お薦め度 ★★★★☆
ケイ・スカーペッタ・シリーズ最新刊
シリーズ十三作目。前作「黒蠅(上・下)」も昨年末、大々的に店頭に並べられていたが、できばえは広告宣伝ではカバー出来ない最悪のものだった。その轍を踏まないように、今年はコンパクトに平積みされていたので、ついつい懲りずに手を出してしまった。
物語の舞台はリッチモンド。スカーペッタの後任検屍局長からの気乗りのしない依頼で、マリーノと一緒に古巣へ赴くことになる。そこで目にしたのは旧検屍局ビルの取り壊し現場。イントロから暗いムード・・・
依頼事項は「少女の怪死事件」の捜査協力。検屍のやり直しから新たな事実が判明する。そんな最中、ビルの解体現場で事故死と思われる死体が運び込まれる。いつしかふたつの死体に共通点が浮かび上がる。ルーシー、ウェンズリーを巻き込んだ事件へとつながって行く・・・
どちらかというと地味な作品だが、前作より数段良いできばえ。年末の定番としていかがでしょうか!?
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