SSブログ

ミレニアム4 [book] [スティーグ・ラーソン&ダヴィッド・ラーゲルクラン]

sample1.jpgダヴィド・ラーゲルクランツ/早川書房/お薦め度 ★★★★☆

スティーグ・ラーソンの跡を継いだダヴィド・ラーゲルクランツによる三部作の一作目。昨年末に完結編、ミレニアム6、が刊行されたので手にした一冊。

スティーグ・ラーソンの手によらない続編、なかなか手が出しにくかったが、結論は愉しめた!

経営危機にある「ミレニアム」、ミカエルにもこれといったスクープがない。そんな折り、人工知能研究の世界的権威、バルデル教授が大きな問題を抱えているので会ってほしいというのだ。元アシスタントの話でリスベットが絡んでいると直感したミカエルは行動を起こす。

アメリカのNSA、国家安全保障局、はバルデル教授が犯罪組織と関係する会社から研究成果を持ち出したとして、危険が迫っているという情報を得る。

そのNSAのネットワークにリスベットが侵入していたのだ・・・

リスベットとミカエルが結果として共同戦線をはることになるのだが、なかなか全体像がつかめない。

そこでもうひとりのキーパーソン、バルデル教授の息子、サヴァン症候群の息子、アウグストが登場、特異な才能を活かし教授を殺した犯罪組織の殺し屋を暴きだしたり、リスベットも手に負えない数式を導きだしたり、「レインマン」同様の活躍を見せる。

本書のもうひとつのハイライトはリスベットの少女時代、双子の妹、父親との関係性が語られる件だ。天才ハッカーがどうして生まれたのか・・・

ついつい、キャロル・オコンネルのマロリー、ニューヨーク市警の刑事にして天才ハッカー、を思い浮かべてしまう。

物語は風呂敷を目いっぱい広げ、それを3人の主人公で終結させていく一気読みの続編。第二作、三作でリスベットの双子の妹、カミラ、がどうかかわってくるのかが愉しみだ!?

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ: