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ネプチューンの影 [book] [フレッド・ヴァルガス]

sample1.jpgフレッド・ヴァルガス/東京創元社/お薦め度 ★★★★☆

警察署長アダムスベルグ・シリーズ第三弾

若い女性の刺殺死体、腹部には一直線に並んだ三つの穴、あたかも海神ネプチューンの三叉槍を突き刺したような・・・

30年前、弟を失うはめになった?事件に酷似している。

アダムスベルグは一連の事件を14年間追い続けてきた。容疑者は高名な判事なのだが、アダムスベグの網からいつもするりと抜けていった。

いままで抱いていた思いを再度強くしながら、カナダへ研修のため旅立つアダムスベルグたち。そのカナダでも三叉槍で刺殺された死体が・・・しかもアダムスベルグがかかわりを持った若い女だった。

泥酔で記憶を失ったアダムスベルグ、そのことが事件を複雑にする。

独断と偏見に満ちたユニークな?警察署長、その彼に手を貸す部下、ふたりの老女、ひとりは名うてのハッカー、カナダ王立警察の主任部長の部下・・・脇役に支えながら自信を取り戻し、犯人を追いつめるアダムスベルグ。

結末には「荒技」が用いられているが、アダムスベルグ以外では絶対に許されない。

さすが、フレンチ・ミステリーの女王!

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