老いた殺し屋の祈り [book] [~'23海外編]
マルコ・マルターニ/ハーパーBOOKS/お薦め度 ★★★★☆
イタリアン・ノワール
寡黙な殺し屋、オルソ。永年、犯罪組織のボスの右腕として半世紀に渡り殺戮を繰り返してきた。還暦を過ぎ、心臓発作にみまわれ、緊急のバイパス手術を受けることに・・・
手術は成功、一命をとりとめたオルソ、病床でつらつら自分の人生を振り返ったとき、四十年前に生き別れたアマル、心から愛したたったひとりの女性、と娘グレタ、当時一歳だった、に一目会いたいと、ボスの反対を押し切りイタリア、二人が暮らす、へ旅立つ・・・
その途中、列車の中で突然男が襲ってきた。その男の連れにはどこか見覚えが・・・
どこかで見たようなストーリーだが、イタリアの脚本家、本書が作家としてのデビュー作、の手に掛かると男のロマンたっぷりなノワールへ変身する。
高倉健?が主人公のただのヤクザ小説なのだが・・・
コメント 0