警部ヴィスティング カタリーナ・コード [book] [ヨルン・リーエル・ホルスト]
ヨルン・リーエル・ホルスト/小学館/お薦め度 ★★★★☆
ペトローナ賞受賞作
24年前の失踪事件、失踪したのはカタリーナ、に寄り添うヴィスティング警部、事件が起きた10月10日、毎年夫のハウゲンを訪ねることが習慣となっていた。
今年もハウゲンを訪ねたが不在だった。異例のことだった。気がかりなまま日付がかわった。
翌日、国家犯罪捜査局(クリボス)の捜査官スティレルがラルヴィック警察を訪れる。26年前に起きた未解決の誘拐事件を殺人事件と断定出来る証拠が集まったとして再捜査を始めることを告げる。
科学捜査の進歩により当時の脅迫状から指紋が検出され、被疑者としてハウゲンの名前があがった・・・
ハウゲンに寄り添ってきたことを逆手に、ヴィスティングは一種の潜入捜査を命じられる。ふたりで山小屋に行くことを通じ、ハウゲンの自供を引き出そうという任務だった。
前作、「猟犬」、同様、ヴィスティングの娘リーネ、フリーのライター、も誘拐事件のルポを書くため別の形で捜査を追う。
ヴィスティングとハウゲンのふたりが山小屋で釣りをしたり、食事をしたりしながら自供を誘導する件は、ヴィスティングの人間臭さが伝わってくる。本書の全体を通して流れる空気感と言ってもいい。物語的にはどんでん返しがあるわけではないが、ストンと胸に落ちる結末が実にいい。
ペトローナ賞受賞作
24年前の失踪事件、失踪したのはカタリーナ、に寄り添うヴィスティング警部、事件が起きた10月10日、毎年夫のハウゲンを訪ねることが習慣となっていた。
今年もハウゲンを訪ねたが不在だった。異例のことだった。気がかりなまま日付がかわった。
翌日、国家犯罪捜査局(クリボス)の捜査官スティレルがラルヴィック警察を訪れる。26年前に起きた未解決の誘拐事件を殺人事件と断定出来る証拠が集まったとして再捜査を始めることを告げる。
科学捜査の進歩により当時の脅迫状から指紋が検出され、被疑者としてハウゲンの名前があがった・・・
ハウゲンに寄り添ってきたことを逆手に、ヴィスティングは一種の潜入捜査を命じられる。ふたりで山小屋に行くことを通じ、ハウゲンの自供を引き出そうという任務だった。
前作、「猟犬」、同様、ヴィスティングの娘リーネ、フリーのライター、も誘拐事件のルポを書くため別の形で捜査を追う。
ヴィスティングとハウゲンのふたりが山小屋で釣りをしたり、食事をしたりしながら自供を誘導する件は、ヴィスティングの人間臭さが伝わってくる。本書の全体を通して流れる空気感と言ってもいい。物語的にはどんでん返しがあるわけではないが、ストンと胸に落ちる結末が実にいい。
お薦めの一冊!
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