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厳寒の町 [book] [アーナルデュル・インドリダソン]

sample1.jpgアーナルデュル・インドリダソン/東京創元社/お薦め度 ★★★★

捜査官エーレンデュル・シリーズ

学校帰りの10歳の男の子が腹部を刺され、地面にうつ伏せに倒れ、血だまりは凍り始めていた。

母親はタイ人、父親はアイスランド人、離婚後レイキャヴィクに越してきた。母親はタイからもう一人に息子を呼び寄せ、三人で暮らしていた。

アイスランドが抱える移民問題をメインストリームに物語は進む。

エーレンデュル、エリンボルク、シグルデュル=オーリの面々が昼夜問わず捜査に没頭するがなかなか手掛かりがつかめない。

捜査と並行して語られるもう一つの事件、三回結婚を繰り返す浮気性の夫から姿を消す妻、が読者を惑わす。

最後に明らかになる事実は決して奇異なものではない。ここからネタばれ・・・

移民問題が絡んでいなかったことは救われるが、「べつに?」、「あいつがそこにいたから」、「それだけか?」、「ぼくたちすることがなかったから」には最近、日本でもちょくちょく見かける事件と酷似しているではないか!?

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